カエル動画図鑑


コーチスキアシガエル




和名:コーチスキアシガエル
学名:Scaphiopus couchii
英名:Couch's Spadefoot Toad
分布:アメリカ合衆国の南西部、メキシコ
全長:90mm
えさ:無脊椎動物

コーチスキアシガエルの体は非常に頑丈である。背中の色は、明るい緑色から褐色や黄色まで変化がある。また、背中には黒色のまだら模様がある。腹部は白色。また、体全体に小さなイボがたくさん付いている。後ろ足には、穴を掘るためのコブがついている。このコブは鍬(スキ)のような役割を果たすために、コーチスキアシガエルの名前の由来にもなっている。(ちなみに、ニンニクガエルも同じようなコブを後ろ足に持つ。)目の瞳孔は垂直で明るい色をしている。オスはメスよりも体のサイズが小さい。付記しておくとすれば、コーチスキアシガエルは皮膚から毒を分泌する。この毒は猛毒ではないが、このカエルに触るとくしゃみや鼻水などが出たり、目が痛くなったりするようだ。もし、このカエルに触れる機会があったら、触ったあとに手をよく洗ったほうがいいだろう。

コーチスキアシガエルは、北米に生息するカエルの中で、最もうまく乾燥した気候に適応しているカエルである。生息地は、平原や砂漠などの乾燥した地域だ。主なエサは昆虫だが、口に入るものなら何でも食べるカエルである。また、一年の大半を砂漠の地面に穴を掘って地下で暮らす。地下生活は10ヶ月にも及ぶというから驚きである。

モンスーンの雨が降り始める頃が、コーチスキアシガエルの繁殖の時期である。オスは降雨によって一時的にできた水溜りの縁に座って、メスをひきつけるために鳴き声をあげる。メスは水溜りの中に卵の塊を産む。産卵された卵は2日ほどで孵化する。孵化したオタマジャクシは一週間ほどで変態を終えてしまう。水溜りが干上がってしまう前に、成体のカエルになる必要があるのだ。オタマジャクシは肉食であり、オタマジャクシ同士で共食いしてしまうこともある。
繁殖を終えると、親ガエルは地下での夏眠に備えて、えさをたくさん食べて自分の体を太らせる。

グレートベースンスキアシガエル トウブスキアシガエル



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