カエル動画図鑑


グレートベースンスキアシガエル


和名:グレートベースンスキアシガエル
学名:Spea intermontanus
英名:Great Basin Spadefoot Toad
分布:アメリカ合衆国、カナダ
全長:50mm
えさ:昆虫

グレートベースンスキアシガエルは、スキアシガエルの仲間の中でもわりと小さなカエルだ。ぽっちゃりとしたカエルなので、座っている姿は小石のようにもみえる。背中の色は灰色であり、小さなイボがたくさんついている。腹部は青白い。瞳孔は垂直であり、猫のような目をしているのが特徴的。鼓膜は小さくてあまり目立たない。目の間にはコブがあって、そのコブがあるせいで、頭部はちょっと変な形になっている。手足は太くて短い。後ろ足のつま先には、小さな黒色の鋤(スキ)がついている。グレートベースンスキアシガエルは、この硬い鋤を使って地面に穴を掘る。

生息地は乾燥した草原や森林地帯である。このカエルは穴を掘るので、地面はサラサラした土のほうがいい。硬い土で穴掘りができない場合は、げっ歯類などのほかの動物が掘った穴を利用することもある。夜行性のために、昼間は地下で生活する。エサを探すのは夜である。ミミズや昆虫、アリ、カブトムシ、バッタなどをエサにして食べる。雨が降っていて、湿気のある夜が一番活動的になる。といっても、一年のうち、8ヶ月ほどを地下で過ごす。乾燥して気温の高い夏は夏眠をし、寒い冬の間は冬眠をする。そのため、このカエルをフィールドで発見することはかなり難しいだろう。

繁殖は春から初夏にかけてである。オスは群れをつくって、メスをひきつけるために鳴き声をあげる。オスの鳴き声の合唱の音量はとても大きいので、数百メートル離れたところからも聞こえることがある。メスは数百個の卵を水場に産卵し、その卵は水の中にある棒切れや小石などにくっつけられる。気候が暖かければ、卵は二日ほどで孵化する。
オタマジャクシは水中にある藻などを食べて成長していくが、死んだ魚などを食べることもあるようだ。また、オタマジャクシ同士で共食いすることもある。変態して小ガエルになるのには2ヵ月ほどかかり、その後、3年ほどで大人のカエルになる。寿命は10年ほどである。

コーチスキアシガエル



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