カエル動画図鑑


シュレーゲルアオガエル




和名:シュレーゲルアオガエル
学名:Rhacophorus schlegelii
英名:Schlegel's green tree frog
分布:日本
全長:50mm
えさ:昆虫、節足動物

体色は明るい緑色をしている。環境にあわせて体色を変化させることができ、緑色から褐色になったりする。背面に黄色の斑紋がつくこともある。外観はモリアオガエルの斑紋がないタイプに似ているが、本種のほうが体のサイズが小さい。手足の先端には木登りをするための吸盤がついている。目のこう彩は金色をしている。オスは喉のあたりに鳴のうをもっており、その部分は黒っぽい色になっている。

シュレーゲルアオガエルは、本州や九州、四国に分布するカエルである。山地や平野部の田んぼや湿地帯に生息している。シュレーゲルアオガエルはあまり高い木に登ることがなく、潅木や草むらの上にいることが多い。また、土の中にもぐることもあるようだ。

繁殖の時期は三月から六月である。気候や地域によって繁殖の時期にはばらつきがある。繁殖に適した場所をめぐって、オス同士で縄張り争いをすることもあるようだ。池や沼地などの水場のまわりで、メスは白色の泡状の卵の塊を、土の中に産卵する。

本種の場合、モリアオガエルのように、一匹のメスが複数のオスと抱接をするというのは少ないようだ。二週間ほどで卵が孵化すると、オタマジャクシは雨水によって水場まで流される。その後、オタマジャクシが変態して小ガエルになるのは八月頃である。

類似種


モリアオガエルと似ているが、モリアオガエルのほうが体のサイズが大きい。また、両者は鳴き声が異なることと、モリアオガエルのこう彩は赤っぽい色をしているのに対し、本種のこう彩は金色である。
本種の小ガエルは、ニホンアマガエルと間違えられることも多いようだ。ニホンアマガエルは鼓膜のあたりが黒色になっているので、本種と見分けがつくだろう。

豆知識


シュレーゲルアオガエルの名前は、オランダのライデン博物館長だったシュレーゲル氏に由来する。シュレーゲル氏は、江戸時代にシーボルトがオランダに持ち帰った生物標本を研究した。

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