カエル動画図鑑


モリアオガエル




和名:モリアオガエル
学名:Rhacophorus arboreus
英名:Forest Green Treefrog
分布:日本
全長:80mm
えさ:昆虫、節足動物

モリアオガエルは日本産のアオガエルの中では大型の部類に入る。体色は緑色や暗褐色。背中に赤褐色の斑紋が散らばるタイプと、斑紋がないタイプがある。また、この斑紋の入り方に規則性を見出すことは難しく、個体や地域によって異なる。後ろ足の腹面には模様がついている。背中には細かい突起がたくさんあってザラザラしている。手足の先端には木登りのための吸盤が備わっており、指の間には水かきが発達している。目のこう彩は赤っぽい色をしている。

モリアオガエルは、本州と佐渡島、四国に分布するカエルである。森林の樹上や林床に生息していて、繁殖期には水田にもみられる。樹上性のカエルであり、その生態はアマガエルとよく似ている。

繁殖の時期は四月から七月である。繁殖が行われるのは夜間だが、ごくたまに昼間行われることもある。メスは150個ほどの卵を水面に張り出した木の枝などに産卵する。メスは産卵の最中に、卵を乾燥から防ぐための泡の巣をつくる。また、モリアオガエルの繁殖の場合、メスは複数のオスと抱接をすることで知られている。(本種の繁殖の仕方は、アフリカに生息するハイイロモリガエルとよく似ている。ハイイロモリガエルのメスも、@泡の巣をつくり、A一匹のメスが複数のオスと抱接する。)卵は二週間ほどで孵化してオタマジャクシになり、水場に落ちていく。水場にはオタマジャクシの天敵として、アカハライモリなどがいる。変態して小ガエルになるのには一ヶ月ほどかかる。

類似種


シュレーゲルアオガエルと似ているが、本種の場合、目のこう彩がオレンジ色であることと、皮膚がザラザラしていることから識別が可能である。

動画について


モリアオガエルの動画は、とおりっぐさんのご協力により掲載させていただきました。

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