カエル動画図鑑


コバルトヤドクガエル




和名:コバルトヤドクガエル
学名:Dendrobates azureus
英名:Blue Poison Dart Frog
分布:スリナム
全長:45mm
えさ:シロアリ、コオロギ、アリ、アブラムシ、クモ

コバルトヤドクガエルは世界のカエルの中で、最も美しいカエルのひとつかもしれない。皮膚には毒があり、この毒は天敵の体を麻痺させたり、死に至らしめたりする。はっきりした青色の体色は天敵に対しての警告として役立っている。猛毒を持っているおかげで、このカエルは10年以上生きることも珍しくない。オスとメスで外観に違いはほとんどないが、メスのほうがやや体のサイズが大きく太っている。

外観については、背中の部分が猫背のような形になっているのが特徴としてあげられる。また、昼行性のために、朝かあるいは夕方ごろに活発に行動し、熱帯雨林の林床を飛びまわっていたりする。大胆で攻撃的であり、縄張りにこだわるカエルである。また、繁殖と縄張り争い以外は、群れを作ることもなく単独で行動する習性をもっている。

繁殖は毎年、二月か三月頃に開始される。コバルトヤドクガエルの繁殖はちょっと変わっている。オスかメス、あるいは両方の親カエルが卵とオタマジャクシの世話をするのである。また、オスをめぐってメス同士が争うなどの行動もみられる。オスをめぐる争いにおいて、勝利したメスが求愛行動を始める。メスは自分の前足でオスの吻や背中を優しくなでる。また、メスとオス同士で追いかけっこをしたり、格闘をしたりする。その後で、オスはメスを繁殖地へ連れていく。メスは岩や丸太の下にある湿っていて、コケでおおわれた場所などに卵を産む。一度の産卵で産まれる卵の数はだいたい5個くらいである。卵が孵化するまで親カエルは卵の面倒をみるが、その内容は卵の湿度を保つことと、天敵に卵を食べられないようにするなどだ。オスは水分を分泌して、卵が乾燥しないようにする。卵が孵化すると、オスは孵化したオタマジャクシを背中に載せて近くの小川まで運び、そこでオタマジャクシは変態をする。変態に要する期間はだいたい3ヶ月ほどのようである。

キスジフキヤガエル セアカヤドクガエル



HOME > ヤドクガエル科 > コバルトヤドクガエル
inserted by FC2 system