カエル動画図鑑


ミドリヤドクガエル




和名:ミドリヤドクガエル(マダラヤドクガエル)
学名:Dendrobates auratus
英名:Green Poison Dart Frog
分布:ニカラグア、コスタリカ、ボリビア、ハワイ
全長:42mm
えさ:無脊椎動物

ミドリヤドクガエルはもともと中米にいたカエルだが、後にハワイにも導入された。体色は、はっきりとした黒と緑の縞模様。緑色の部分は金色や青に変化するときもある。かなり有害な毒を分泌するカエルなので、このはっきりとした体色が、天敵に対して目に見える警告を与えることになる。

ミドリヤドクガエルの成体は熱帯雨林の林床にいる。小川や池の近くを好むようだ。昼行性であり、絶えずエサを捜し求めて動き回っている。

オスは縄張りを強く主張するタイプのカエルであり、繁殖の時期のための縄張りを確保するために戦うようだ。オス同士でメスを獲得するための激しい争いが繰り広げられる。繁殖の時期は、七月から十二月までである。オスとメスの間で求愛行動がとられた後に、オスはメスを繁殖地に連れていく。メスは小さな水溜りに、一度に数個ほどの卵を産卵した後は、オスに卵の世話をさせる。卵は保護のために、ゼリー状の物質で覆われている。卵が孵化すると、オスは自分の背中にオタマジャクシをのせて、池や小川などの水場に運ぶ。粘着性のある分泌物によって、オタマジャクシはオスの背中にくっつけられている。そして、その分泌物は水にしか溶けないために、オタマジャクシを水場まで運ぶ間に落っことす心配がない。オスがオタマジャクシを無事に水場まで運び終えると、オタマジャクシは変態するまで自分たちで成長していく。

世界的にみると、ミドリヤドクガエルはペットとしても人気のあるカエルだ。カラフルな体色が人気の秘密かもしれない。また、ミドリヤドクガエルの毒は、ペットとして飼育していると消えるようである。なぜなら、その毒は野生の環境の中で、エサとして食べていた食事から作られたものだからである。

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