カエル動画図鑑


小型種のカエル(ヤドクガエル、アデガエル)


このページでは体長が数センチ未満の小さなカエルの飼育方法を紹介する。南米産のヤドクガエルやマダガスカル島のアデガエル(マンテラ)などが、この小型種のカエルの部類に入る。



飼育ケージについて


ヤドクガエルやアデガエル(マンテラ)は、体のサイズは小さいが飼育ケージは大きめのものが必要である。小型種のカエルには、空気の流れに敏感な種類が多い。飼育ケージが大きいほうがケージ内の空気が安定するので、大き目のケージを用意することをオススメする。



爬虫類・両生類専用のケージが販売されている。専用ケージはケージの前面がスライド式の扉になっているものが多く、餌やりやメンテナンスが手軽にできるようになっている。

両生類ケージの一覧

床材


床材は腐葉土と黒土とヤシガラ土をミックスさせたものをケージの底面にしく。そのあと、床材の表面にミズゴケを覆えば完成である。

飼育ケージ内のレイアウト


ヤドクガエルやアデガエルの飼育においては、飼育ケージ内に植物を入れるのは不可欠であるように思われる。ヤドクガエルとアデガエルのどちらも、もともとの生息地は熱帯雨林であり、生息環境がとてもよく似ている。熱帯雨林の林床をイメージしたレイアウトをつくるとよい。

観葉植物を飼育ケージ内に入れる際にはいくつかのポイントがある。すなわち、
多湿に強い植物であること
光の少ないところでも育つ植物であること

これらのチェックポイントを満たしている観葉植物はハイドロカルチャーと呼ばれるものである。ハイドロカルチャーは水耕栽培によって栽培された観葉植物のことである。具体的には、アグラオネマ、シンゴニウム、スパティフィラム、ディフェンバキア、ドラセナ、パキラ、ポトス、ベアウカルネアなどの植物があげられる。



また、飼育ケージの底面に流木やシェルターなどを置いて、カエルの隠れ家を作ってやるとよい。

照明


多くのカエルは夜行性だが、ヤドクガエルには昼行性の種が多い。また、植物の成長のためにも、照明はどうしても必要である。照明には熱帯魚飼育用の蛍光灯などが使用できる。

温度


個々の種類にもよるが、飼育ケージ内の温度は年間を通して22度から27度を維持するようにする。温度の調整には、飼育ケージの側面にシートヒーターを貼る方法がある。また、園芸用の室内温室を使って飼育ケージ全体を暖める方法もある。

夏季に気温が上昇しすぎた場合は、室内用のエアコンで温度の調整をはかったり、飼育ケージに小さな扇風機をとりつけることもできる。

水場


熱帯雨林に生息しているヤドクガエルやアデガエルは、あまり泳ぎがうまくない種類が多い。自然下において、水に浸かるような生活を行なっていないからである。そのため、水入れの水深は浅めにしておいたほうがよい。カエルが水入れの中で溺れるのを防ぐためである。また、水入れの中に流木を入れておくと、カエルが水入れから脱出しやすくなる。

湿度


飼育ケージ内の湿度を維持するには、霧吹きを使ってケージ内に水をふりかける。霧吹きの回数は一日に数回程度。多種よりもかなり多くの霧吹きが必要になる。また、エサをやる前に霧吹きをしてやると、エサの食いつきがよくなるようだ。

エサ


ヤドクガエルやアデガエルは体のサイズが非常に小さい。その体格にあわせて、エサのサイズも小さくなる。エサにはカルシウム剤をまぶして与えるとよい。

ショウジョウバエ
小型種のカエルの基本はやはりショウジョウバエである。ショウジョウバエは一度、種親を入手したら、あとは自分で繁殖させて増やすことができる。ペットショップで流通しているショウジョウバエには、キイロショウジョウバエとカスリショウジョウバエがある。
コオロギ
小さなサイズのヨーロッパイエコオロギやフタホシコオロギもエサになる。



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