カエル動画図鑑


ゴライアスガエル


和名:ゴライアスガエル
学名:Conraua goliath
英名:Goliath frog
分布:カメルーン、赤道ギニア
全長:32cm
えさ:昆虫、節足動物、両生類、甲殻類、魚類

ゴライアスガエルは世界で一番大きなカエルである。体重が3kg以上になる個体もいる。背中は緑褐色や灰色であり、腹部は黄色やオレンジ色をしている。手足と口の周りに暗色の斑点や帯がついている。体は扁平で幅が広く、頭部は三角形をしている。背中の皮膚はイボがあってザラザラしている。後ろ足は長く、前足は短いが頑丈である。すべての足に水かきがついている。オスは鳴き声をあげるための鳴のうを持っていない。

ゴライアスガエルはアフリカのカメルーン南部と赤道ギニアに分布する。樹木が生い茂り、気温が高くて蒸し暑い熱帯雨林に生息しており、流れの速い渓流や滝の近くによくみられる。夜行性のカエルであり、夜になると渓流の周辺でエサを探し回る。本種の主なエサは、昆虫や甲殻類、魚類、軟体動物、小さな哺乳動物、両生類などである。

繁殖の時期は7月と8月である。繁殖の際、オスは普通のカエルとは違ったやり方でメスを呼び寄せる。ゴライアスガエルのオスは鳴のうをもっていないので、鳴き声をあげることはできない。そのかわりに、口をわずかに開けて、そこから空気を出して音を出す。これは口笛のようなものだと考えるとわかりやすい。この音を聞いたメスがオスのところに集まってくるのである。メスは数百個の卵が入った塊を産卵して、それは川底の植物にくっつけられる。孵化したオタマジャクシは草食性であり、水生植物をエサとして食べる。変態して小ガエルになるのには、約3ヶ月ほどかかる。

豆知識


地元の人々は伝統的にゴライアスガエルを料理の材料として用いる。彼らにとって本種は貴重な食料源である。また、北米ではペットとしてもかなり人気のあるカエルである。近年は本種の乱獲と生息地の減少により、個体数はかなり減ってきているようだ。

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