カエル動画図鑑


ウシガエル




和名:ウシガエル(ショクヨウガエル)
学名:Rana catesbeiana
英名:American Bullfrog
分布:アメリカ合衆国、日本
全長:20cm
えさ:魚、亀、ねずみ、コウモリ、鳥

ウシガエルは北米で最大のカエルである。最大で20センチもの大きさになり、重さは750グラムにまで達する。オタマジャクシも大きく、15センチほどの大きさになる。オスはメスよりも大きい。幅広い頭部と、平たい体をもっている。後ろ足は完全に水かきが発達している。鳴き声に特徴があり、牛の鳴き声に似ている。そのため、ウシガエルという名称がつけられた。体色は緑色か灰褐色である。頭部の両端に大きな鼓膜がついている。オスは目よりも大きな鼓膜をもっており、メスは目と同じか、それよりも小さい鼓膜をもっている。鼓膜の大きさによって、オスとメスの区別をつけることができるだろう。

アメリカ合衆国だけではなく、ヨーロッパや南アメリカやアジアにも導入されている。世界各地に、このカエルが導入されたのは、食用としてである。食用としては、ウシガエルの足の肉が食べられる。主な生息地は池や湖、沼など。温かく、静かで、水深の浅い水場が生息地として好まれるようだ。ウシガエルは昼も夜も活動的である。口に合うものなら何でも食べてしまう。あらゆる種類の無脊椎動物のほかに、鳥や、爬虫類、魚や亀なども食べる。ウシガエルは静かに座って、獲物が通りかかるのを待ち、獲物が来ると大きな口をあけて獲物を捕まえる。また、寒い時期には、泥の中に穴を掘って地下で冬眠をする。

繁殖の時期になると、オスはメスをひきつけるために大きな鳴き声をあげる。1キロメートル以上離れたところからも、鳴き声は聞こえるようだ。この鳴き声をあげることで、ほかのオスを縄張りから追い出す効果もある。高度に縄張り性をもっているカエルで、メスを奪い合う競争が他のカエルと行なわれる。メスが産卵すると、オスはその産卵された卵に受精をする。メスは一度に10000個以上の卵を産む。卵が孵化すると、オタマジャクシは変態を終えて小ガエルになるまでずっと、水の中で生活をする。小ガエルになるまでは、1年〜3年かかる。

ウシガエルは害虫などを食べてくれるなどの役に立つこともある。しかし、導入された場所によっては、ウシガエルは他のカエルを食べ過ぎてしまうこともあり、生態系に悪い影響を及ぼすこともある。ウシガエルを食べる天敵がほとんどいないこともあって、繁殖を抑えることは難しいのだ。

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