カエル動画図鑑


トウブジムグリガエル




和名:トウブジムグリガエル(トウブコクチガエル)
学名:Gastrophryne carolinensis
英名:The Eastern Narrowmouth Toad
分布:アメリカ合衆国
全長:38mm
えさ:アリ、シロアリ、カブトムシ

トウブジムグリガエルは小さくて、ぽっちゃりとしたカエルである。頭部は上から見ると三角形をしていて、口は小さい。吻の先端が尖っているのが特徴的だ。ヒメアマガエル科のカエルの典型的な形をしているともいえる。手足は短く、水かきがない。後ろ足には、穴を掘るためのスコップ状のコブをもつ。鼓膜は外からは見えない。体色は暗い色をしており、灰色から赤褐色、茶色などさまざまである。環境によっても体色は変化するようだ。

トウブジムグリガエルはアメリカ合衆国の南東部に分布する。生息地として好まれるのは、十分に湿気があって、茂みが多いエリアである。夜行性のカエルであり、昼間は穴を掘って地面の下にもぐったり、落ち葉や丸太や石の下などの湿った場所に隠れている。夜になると、エサを食べるために地上に姿をあらわす。このカエルの主なエサはアリだが、ほかにもさまざまな昆虫を捕食する。天敵にねらわれたときは、皮膚から毒を分泌して身をまもる。トウブジムグリガエルの天敵には、ガータースネイクや、ウシガエル、シラサギなどがいる。

繁殖の時期は4月から10月であり、大雨が降った後に行われる。オスは池の端にそって集まり、メスをひきつけるために鳴き声をあげる。オスの鳴き声は子羊の鳴き声に似ているようだ。オスはメスをみつけると、抱接をする。抱接の際には、オスは前足をつかってメスを抱きしめる。このとき、オスは腹部からニカワのようなネバネバした物質を分泌する。この物質は接着剤のような役目を果たすので、オスはメスをよりガッシリと抱きしめることができるのだ。一度の産卵で1000個ほどの卵が水面に産卵される。オタマジャクシは水中に浮遊しているプランクトンを食べて成長していく。オタマジャクシが小ガエルになるのには、3週間以上かかる。

類似種


セイブジムグリガエル

チョボグチガエル トマトガエル



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