カエル動画図鑑


カエルの取り扱いについて




皆さんも一度はカエルに触れた経験があるのではないだろうか。カエルの皮膚はヌルヌルしているが、このヌルヌル感というのは、カエルの皮膚から分泌される物質によるものである。この物質があることによって、乾燥や細菌を防ぐことができるのである。

皮膚は体を保護するためにあるが、カエルは皮膚を通して呼吸や水分の吸収も行なう。これらの事情があることから、カエルに手で触れるのは最低限にし、飼育の際、本当に必要な場合にだけに限るとよい。人間の皮膚には油分や分泌物が含まれており、それらはカエルを刺激することもある。また、石鹸の残留物や香料、また、手に付着していた汚れ、そのほかの物質がカエルにとって有害であることは言うまでもない。

どうしてもカエルに触れなければならない場合は、少量の石鹸で手を洗うことである。石鹸で手を洗ったら、手に残っている石鹸の薄い膜や香料が完全に落ちるまで、手を洗い流すこと。それから、水道水が付着して濡れている手を乾燥させる必要がある。乾燥が終わったら、カエルをつかむ前に、滅菌した水で手をぬらすこと。カエルの皮膚はとても繊細であり、乾いた手だとカエルの皮膚が裂けることもある。

手間がかかるように見えるが、これくらい万全を期せば、カエルの健康を損なうリスクをずっと減らせることになるだろう。


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