カエル動画図鑑


セスジスナガエル


和名:セスジスナガエル
学名:Tomopterna cryptotis
英名:Cryptic sand frog
分布:アンゴラ、ボツワナ、カメルーン、エリトリア、エチオピア、ケニア、南アフリカ
全長:60mm
えさ:昆虫、節足動物

セスジスナガエルは中型のカエルであり、背中はイボでザラザラしている。手足は短く、ずんぐりとした体つきをしている。鼓膜はわりと大きめだが、目立たない個体もいる。目は楕円形をしており、瞳孔の向きは水平である。体色は褐色やベージュ色であり、体全体に暗色の網目模様が入る。吻の先端から背中を通って尻にかけて、白色の線が走ることがあるが、この線がない個体もいるようだ。腹部はクリーム色や白色である。オスは喉のあたりが黒色になっている。

亜熱帯の草原のような乾燥した地域が生息地として好まれる。また、エリアによっては森林地帯にもセスジスナガエルはいるようだ。本種は地面に穴を掘る性質をもっており、一年のうちのほとんどを土の中で過ごす。地上から50センチ以上の穴を掘る。地上にいるときに天敵に襲われると、体をふくらませて防御の姿勢をとる。基本的に夜行性のカエルだが、大雨が降っているときには昼間も活動する。

繁殖の開始時期は、降水量によってかなり左右される。繁殖において、メスは2000個以上の卵を水深の浅い、濁った水場に産卵する。卵は3日ほどで孵化してオタマジャクシになる。オタマジャクシは平べったい形をしている。ベースの色は黒色で、体中に金色の斑点がまだらについている。尾ひれは半透明である。オタマジャクシは水中であまり活動的ではなく、水底でじっとして動かないでいることが多い。変態して小ガエルになるのには約3週間ほどかかる。

類似種


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