カエル動画図鑑


サエズリアマガエル




和名:サエズリアマガエル
学名:Pseudacris crucifer
英名:Spring Peeper
分布:アメリカ合衆国
全長:32mm
えさ:アリ、カブトムシ、クモ

サエズリアマガエルは小型のカエルである。なめらかな皮膚をもっていて、体色は灰色かオリーブ色をしている。たまに、黄色や赤みを帯びたカエルも発見される。背中には黒色のXの模様があり、この模様がサエズリアマガエルの特徴のひとつといえるだろう。環境によって、体色を暗くしたり、明るくしたりも出来る。足には水かきが発達しており、手足には木登りをするときのための吸盤がある。

サエズリアマガエルが生息しているのは、池や沼地の近くの森林や低地などである。樹上性のカエルだが、地上にもいて、落ち葉の中などにも隠れている。夜行性のため、繁殖の時期以外はめったに見られない。冬の間は、サエズリアマガエルは丸太の下や木の皮の裏などで冬眠をし、天気が暖かくなると再び地上にあらわれる。

繁殖が始まるのは、このカエルが冬眠を終えた後である。たくさんのオスが小さな水溜りのまわりに集まってくる。それぞれのオスは小さな縄張りを作って、何度も何度も鳴き声をあげ始める。オスは鳴のうを風船のように大きく膨らませて鳴く。この鳴き声は甲高い独特な音で、「ピーッ、ピーッ!」という鳴き声をあげる。より速く、より大きな音で鳴き声をあげたオスが、より多くのメスをひきつけることができる。この繁殖期の鳴き声がよく聞かれるのは、4月、5月の時期である。メスは1000個ほどの卵を産卵する。産卵された卵の塊は、水溜りから生えている小枝や、水生植物にくっつけられる。気温にもよるが、卵は一週間ほどで孵化する。孵化したオタマジャクシは、水の中の藻や微生物を食べて成長していく。3ヶ月ほどかかって変態し小ガエルとなり、水溜りを去る。オタマジャクシの段階で、天敵から命を狙われた際に、自分の尾を犠牲にして天敵から逃げることもあるようだ。

コガタアカメアマガエル サバクアメガエル



HOME > アマガエル科 > サエズリアマガエル
inserted by FC2 system