カエル動画図鑑


プレーンズヒキガエル




和名:プレーンズヒキガエル
学名:Bufo cognatus
英名:Great Plains Toad
分布:カナダ、アメリカ合衆国、メキシコ
全長:110mm
えさ:蛾、ネキリムシ、カブトムシ

わりと大きめのサイズのヒキガエルであり、テキサスヒキガエルのように丸ぽちゃの体をしている。体色は黄色や茶色、灰色などである。腹部は白色かクリーム色。頭部は小さい。目と目の間には骨でできた突起があって、V字に盛り上がっている。背中には多くのイボがついており、また、大きな黒っぽい色の斑点が左右対称についている。耳腺は細長く、瞳孔の向きは水平である。

プレーンズヒキガエルが生息地にしているのは、低地の草原や乾燥地帯である。かんがい用水路や、雨が降って一時的にできた水溜りや、貯水池のまわりなどにもいる。プレーンズヒキガエルは後ろ足を使って地面に穴をほり、地下で生活することが多いカエルだ。夜行性のカエルであるが、繁殖の時期には昼間も活動する。寒い時期や乾燥している季節は、あまり活動的ではない。天敵に襲われると、体を膨らませて防御の姿勢をとる。

プレーンズヒキガエルのエサは主に昆虫であり、さまざまな種類の昆虫を食べる。エサのひとつのネキリムシは、農作物に深刻な被害を与えるので、人間にとっては有害な昆虫だ。このカエルはネキリムシを食べてくれるので、農業関係者からは感謝されているようである。しかし、ネキリムシを食べることによって、プレーンズヒキガエルは農薬や殺虫剤を体の中に吸収してしまう。そのことも忘れてはならない点だろう。

繁殖の時期は春と夏であり、雨が降ったあとに行われる。雨がたまった水溜りの端で、水深の浅い場所が繁殖地に選ばれる。オスはメスをひきつけるために鳴き声をあげて、その鳴き声につられて別のオスも集まってくる。鳴き声をあげるときには、鳴のうが膨らんでソーセージのような形になる。メスは20000個ほどの卵を産卵し、卵は水場の水底にある植物などにくっつけられる。卵は二日ほどたつと孵化する。一ヶ月ほど過ぎるとオタマジャクシは変態し、その後、二週間ほどで小ガエルになる。繁殖が可能なほど成長するのには数年かかる。

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