カエル動画図鑑


ナミエガエル




和名:ナミエガエル
学名:Rana namiyei
英名:Namie's Frog
分布:日本
全長:117mm
えさ:昆虫、節足動物

体色は茶色や赤褐色、灰色など。手足が短く、頭部が大きい。胴体部分はふっくらとしているので、ずんぐりとした体型にみえる。吻は短い。背中は無数のイボとシワで覆われている。体のサイズはメスよりもオスのほうが大きい。(これは一般的なカエルの特徴と異なる。)

ナミエガエルは沖縄島の北部に分布するカエルである。森林の渓流の近くに生息している。水の中にいる時間が長いカエルなので、半水生のカエルといえるかもしれない。日本国内に限ると、水中でエサを食べることができるのはナミエガエルだけである。主なエサは渓流でとれるエビやサワガニ、昆虫など。夜行性であり、日中は石の下などに潜んでいる。夜になると森林の林床などに姿をみせる。

繁殖の時期は4月から8月である。繁殖地には、渓流の近くの水溜りなどが選ばれる。メスは卵を数回にわけて産卵する。卵は塊にならず、バラバラの状態で産み出されるのが本種の産卵の特徴だ。孵化したオタマジャクシは2ヶ月ほどで変態して小ガエルになる。

類似種


東南アジアに分布するクールガエルは染色体の数が22本と少なく、この特徴は本種と同じである。
沖縄島に分布するホルストガエルと似ているが、本種のほうが平べったい体つきをしている。

豆知識


ナミエガエルは沖縄県の天然記念物に指定されている。そのため、本種の捕獲および飼育は禁止されている。
本種の学名および和名は、波江元吉博士に由来する。

動画について


ナミエガエルの動画は、環境NGOやんばるの自然を歩む会の熊田さんのご協力により掲載させていただきました。

環境NGOやんばるの自然を歩む会のサイトはこちら
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http://www.yanbaru-ayumukai.org

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