カエル動画図鑑


ナガレタゴガエル


和名:ナガレタゴガエル
学名:Rana sakuraii
英名:Stream Brown Frog
分布:日本
全長:53mm
えさ:昆虫、節足動物

体色は赤褐色や黄土色など。鼓膜の周辺が黒色になっている。繁殖期と普段の時期の外観がかなり違っている。ナガレタゴガエルは秋から春にかけて水中で生活をするが、このとき体中にシワができる。このシワはブヨブヨしているが、これは水中で皮膚呼吸をする際に役立っているようだ。水かきもよく発達しており、水中生活に適応した体のつくりになっている。

ナガレタゴガエルは関東、北陸、近畿、中部地方に分布する。標高1000メートル以下の山地の渓流の近くの森林に生息している。水中で冬眠と繁殖が行なわれる珍しいカエルだ。

繁殖の時期は2月から4月である。本州に分布するカエルのなかでは、一番早く繁殖を開始する。繁殖が昼間に行われるのも、ナガレタゴガエルの特徴である。雌雄は水中で抱接をする。抱接の際、オスが間違えて魚や流木に抱きつくこともあるようだ。メスは数十個ほどの卵を産卵する。卵には卵黄が多く、オタマジャクシはこの卵黄を食べて成長していく。本種のオタマジャクシの場合は、卵黄以外のえさを捕食することもあるようだ。オタマジャクシは2センチほどの大きさになると6月頃に変態して小ガエルになる。

類似種


タゴガエルヤマアカガエルと似ているが、本種の後ろ足の水かきはよく発達しているので見分けがつく。

豆知識


本種の学名は、発見者の桜井淳史氏の名前に由来する。

トノサマガエル ナミエガエル



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