カエル動画図鑑


ナガレヒキガエル




和名:ナガレヒキガエル
学名:Bufo torrenticola
英名:Japanese Stream Toad
分布:日本
全長:17cm
えさ:昆虫、ミミズ、節足動物

ナガレヒキガエルは大型のヒキガエルである。体色は緑褐色や黒褐色。赤色や茶色のまだら模様がつくこともある。体全体にイボのような突起物がある。手足がほかのヒキガエルと比べると、長いのが特徴的。特に、後ろ足が長くて、水かきがよく発達している。鼓膜は小さくてわかりにくく、皮膚に覆われている場合が多い。繁殖期になると、オス、メスともに体色が変化して、オレンジ色になることがある。また、繁殖期には、オスの背中のイボは消えて、皮膚がなめらかになる。

生息地は山地の渓流付近の森林や草原である。繁殖の時期には水中にもぐるが、それ以外でも水場でエサを探すことはあるようだ。渓流以外の樹上で発見されることもある。世界的にみて、渓流に生息するカエルということで、かなり珍しいといえるだろう。

繁殖は四月に行われる。山地の渓流が繁殖地に選ばれる。オスは水中でメスをひきつけるために鳴き声をあげる。(この鳴き声は地上では聞くことはできない。)メスはヒモ状の卵を産卵する。産卵された卵は、水中の岩にくっつけられる。オタマジャクシは渓流の中で成長していくが、流されないようにオタマジャクシの口の吸盤は発達している。

類似種


ニホンヒキガエル
アズマヒキガエル

これら二種のヒキガエルとの識別のポイントは、「後ろ足の長さ」である。後ろ足が長ければ、ナガレヒキガエルであることがわかる。また、ナガレヒキガエルは鼓膜が小さくてわかりにくいところからも、見分けがつくかもしれない。

トキイロヒキガエル ナタージャックヒキガエル



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