カエル動画図鑑


ミナミコオロギガエル




和名:ミナミコオロギガエル
学名:Acris gryllus
英名:Southern Cricket Frog
分布:アメリカ合衆国
全長:32mm
えさ:昆虫、蚊、クモ

体色にはいくつかのパターンがある。黒色、茶色、赤茶色、緑色、灰色などさまざまである。目の間には、三角形の模様がついている。また、背中には「Y字型」の模様がついている。外観には雌雄でわずかに違いがある。オスはメスよりも少し小さい。また、オスの喉のあたりは黒っぽい色をしているが、メスのそれは白色である。

ミナミコオロギガエルはアメリカ合衆国の南東部の温帯気候の土地に分布する。地上性のカエルで日当たりのよい水場の周辺に生息している。また、道路沿いの溝の中で発見されることもある。森林地帯にはあまり生息していない。高いジャンプ力をもったカエルで、一度のジャンプで2メートル以上の距離をジャンプすることができる。これはキタコオロギガエルのジャンプ力よりもすぐれている。このすぐれたジャンプ力を活かして、天敵から身をまもるのである。本種の天敵としては、大きめのサンショウウオや、ヘビ、亀、鳥などが知られている。

繁殖の時期は二月から十月である。オスはメスをひきつけるために鳴き声をあげる。この鳴き声はメスを誘うためのものであるが、それと同時に、縄張りからほかのオスを追い出す効果もある。抱接の際、オスは前足を使ってメスの下腹のまわりを抱きしめる。メスは水場に卵を産卵し、オスはその卵に受精をする。卵は水中に生えている植物にくっつけられるか、水底に沈んでいく。卵が孵化するのには数日かかる。その後、約三ヶ月ほどすると、オタマジャクシは小ガエルに変態する。

類似種


本種はキタコオロギガエルと似ているが、ミナミコオロギガエルのほうが体の大きさが少し小さめで、吻がより尖っており、後ろ足が長く、水かきはそれほど発達していない。また、尻のまわりの皮膚にはイボがついているが、キタコオロギガエルほどイボはたくさんついていない。

豆知識


ミナミコオロギガエルの学名のAcrisは、ギリシャ語で「イナゴ」を意味し、また、gryllusはラテン語で「コオロギ」を意味する。

マーシュピアルフクロアマガエル ミナミヘラクチガエル



HOME > アマガエル科 > ミナミコオロギガエル
inserted by FC2 system