カエル動画図鑑


ミナミヒョウガエル




和名:ミナミヒョウガエル
学名:Rana sphenocephala
英名:Southern Leopard Frog
分布:アメリカ合衆国
全長:90mm
えさ:ミミズ、クモ、ムカデ

ミナミヒョウガエルはほっそりとしたカエルで、長い足と尖った吻をもっている。目の後ろから尻にかけて、ひだがある。背中と脇腹には緑色や茶色の丸い斑紋がいくつもある。鼓膜は目と同じくらいの大きさであり、鼓膜の中央には小さな白色の点がある。手足の指の先には吸盤がなく、これはミナミヒョウガエルの体の大きな特徴をなしている。

ミナミヒョウガエルはさまざまな水場に生息している。夏の間は、水場から移動して湿地帯で生活をしている。ミナミヒョウガエルが発見されるのは、水場からだいたい1〜5キロメートルの範囲内である。また、海岸沿いの汽水の沼地などでも生活できる。夜行性のカエルであり、日中は水場の端にある植物の間などに隠れている。捕食動物に襲われると、ミナミヒョウガエルはすぐに水場に飛び込んで、泳いで逃げてしまう。水中には多くの捕食動物がいる。青サギなどの鳥や、カワウソ、ヘビ類などである。人間もミナミヒョウガエルを捕まえて、その足の肉を食べたり、つりえさにしたりもする。また、アメリカでは科学実験や、学校の授業で解剖用のカエルとしても使われるようである。

繁殖は冬と春に行なわれる。オスは鳴き声をあげてメスを呼ぶ。この鳴き声はヒョウガエルと似ているが、全く同じではない。メスは数百個の卵が入った塊を、浅い水溜りに産卵する。その卵の塊は、水の中にある植物にくっつけられる。

卵から孵化したばかりのオタマジャクシの大きさは20mmほどである。オタマジャクシは水深の浅い、静かな水溜りで成長していく。小ガエルに変態するまでに70mmほどの大きさになる。変態を終えるまでの期間は90日ほどである。

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