カエル動画図鑑


マダラクチボソガエル


和名:マダラクチボソガエル(マダラアナホリガエル)
学名:Hemisus marmoratus
英名:Marbled Pig-snouted Frog
分布:アフリカの中央部と南部
全長:55mm
えさ:無脊椎動物

マダラクチボソガエルの体色は茶色であり、黒っぽいまだら模様が体全体に広がっている。また、背中のあちこちに不規則な明るい斑紋がある。後ろ足には少しだけ水かきがある。後ろ足と較べると、前足の方が強力に発達している。これは、マダラクチボソガエルが頭部を使って穴を掘ることにも関係している。マダラクチボソガエルの頭部は軟骨性であり、吻がとがっている。穴を掘るタイプのカエルは、たいてい後ろ足を使って穴を掘るが、マダラクチボソガエルは強力な頭部を使って穴を掘るという点で、かなり変わっているといえるだろう。

マダラクチボソガエルは樹木がほとんど生えていない乾燥した地域に住んでいる。一年の間のほとんどを、地下で過ごしている。自分で地面に掘ったトンネルの中で、えさを見つける。好物はシロアリだ。シロアリに羽が生えて、巣の中から地上に出てくるところを見計らって、マダラクチボソガエルは巣の出口で待ち伏せをする。シロアリが巣から飛び出してきたときに、捕まえて食べてしまうのである。

繁殖の仕方はちょっと変わっている。オスがメスを呼んだ後に、オスとメスは通常の抱接に入る。すると、メスは水溜りや池の近くにある柔らかい泥の中を掘り始める。メスは穴を掘り終えると、オスを背中に載せたまま、穴の中に卵を産卵するのである。繁殖の後に、オスはその場を去りますが、メスは穴の中にとどまり、卵が孵化するまで卵の面倒をみる。雨が降ると、穴の近くにある水溜りや池の水があふれて、カエルたちのいる穴の中にも水が入ってくる。すると、穴が水であふれるので、オタマジャクシは穴の中を泳いで脱出して、近くにある水溜りや池に移動することが出来る。そうして、オタマジャクシは成長していく。



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