カエル動画図鑑


クツワアメガエル




和名:クツワアメガエル(キアシミドリアマガエル)
学名:Litoria infrafrenata
英名:Australian Giant Tree Frog, White-lipped Tree Frog
分布:オーストラリア、インドネシア、パプアニューギニア
全長:オス、10cm、メス、13cm
えさ:コオロギ、カブトムシ、毛虫、クモ、ミミズ

クツワアメガエルは世界で一番大きなアマガエルである。背中はたいてい緑色だが、環境によって体色は変化する。腹部は白色。あごの下には白い線が走っている。(この白い線は口紅のようにも見える。)目はとても大きく、瞳孔の向きは水平。手足には大きな吸盤がついていて、この吸盤は木登りをするときに役立つ。後ろ足の水かきは完全に発達しているが、前足の水かきは部分的にしか発達していない。

生息地にしているのは、オーストラリア北部の熱帯雨林である。耕作地や民家の周辺などでもみられる。概して、生息地は標高1200メートル以下の土地に限られる。自然の生息地においては、クツワアメガエルは様々な昆虫をエサとして食べる。夜行性であり、刈りをするのは蒸し暑い夜である。木の上でも機敏な動きを見せるが、地上を移動するほうが得意である。野生での寿命は10年ほどだ。

繁殖は春に始まる。オスは池の近くの止まり木に座りながら、メスをひきつけるために鳴き声をあげる。鳴き声はとても大きく、犬がほえる声にも似ている。メスは4000個ほどの卵を水場に産卵する。オタマジャクシは褐色であり、一対のクリーム色の縞がある。オタマジャクシは水生植物や藻類を食べて成長していく。

飼育情報


・ビバリウムの中に、水深の浅い水入れを用意する。水は毎日交換する必要がある。
・毎晩、ビバリウムの中に霧吹きで水分を与えて、湿気を保つようにするとよい。
・エサはペットショップで買ったモノを与えるほうがいい。野外の昆虫には殺虫剤が含まれていることもある。それを食べたカエルも殺虫剤に汚染されてしまう。
・樹上性のカエルなので、背の高いビバリウムを用意する。ビバリウムの中には、カエルが木登りをするための太めの枝を入れる。
・素手で触ると、人間の手についている油がカエルの皮膚を傷つけることがある。カエルは皮膚呼吸をするので、なるべくデリケートに扱う必要があるのだ。

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