カエル動画図鑑


キタコオロギガエル




和名:キタコオロギガエル
学名:Acris crepitans
英名:Northern Cricket Frog
分布:アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ
全長:38mm
えさ:カブトムシ、ハエ、ブヨ、マツモムシ

体色にはいろいろあって、茶色や緑色、灰色など。腹部は白色。体の皮膚はイボで覆われ、ザラザラしている。後ろ足には暗色の横縞模様がついている。強力な後ろ足をもっているので、遠くへジャンプしたり、水中を泳いだりすることができる。キタコオロギガエルのジャンプ力はすぐれていて、一度のジャンプで1メートル以上の距離を移動することができるといわれている。

生息地にしているのは、沼地や小川や湖、池などの近くの茂みである。そのほかにも、人間が開発した貯水池やかんがい用水路や牧場のまわりなどにもいる。昼行性のカエルであり、流れのゆったりとした水場を好む。本種はアマガエル科のカエルだが、樹上性のカエルではない。ふつう、アマガエルなら木登りをするときのための吸盤を手足の先端に備えている。しかし、キタコオロギガエルには、この吸盤が無いのである。木登りができない性質を補うために、このカエルには卓越したジャンプ力と、天敵の目をあざむくための隠蔽色の技術が備わっている。天敵としては、アオサギや、魚類、ヘビ、ほかのカエル(特にウシガエル)などが知られている。天敵の攻撃を避けるために、キタコオロギガエルは体色を変化させたり、すぐれた跳躍力を活かして天敵から逃げるのである。

繁殖の時期は三月から八月までである。春になると、繁殖のために多くのオスが水場に集まってくる。オスはメスをひきつけるために昼夜を問わず鳴き声をあげる。この鳴き声は、小石を打ち合わせたような金属的な音である。メスは200個ほどの卵を産卵すると、その卵は水中に生えている植物にくっつくか、水底に散らばっていく。数日後、卵は孵化してオタマジャクシになる。オタマジャクシの大きさは3センチほど。小ガエルに変態するのには2ヶ月以上かかる。

類似種


本種はミナミコオロギガエルと似ているが、両者を比較すると、キタコオロギガエルのほうが後ろ足が短く、水かきがより発達していて、吻の形が丸い、などの相違点がある。

キアシナンベイアマガエル キメアラネコメガエル



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