カエル動画図鑑


キンスジアメガエル




和名:キンスジアメガエル
学名:Litoria aurea
英名:Green and Golden Bell Frog
分布:オーストラリア、ニュージーランド
全長:オス、80mm、メス、100mm
えさ:クモ、コオロギ、カブトムシ、イトトンボ、蝶、アリ

体色はオリーブ色か明るい緑色をしていて、茶色か金色の斑点がまだらについている。背中の皮膚はなめらかで、目の後ろにある鼓膜はとてもはっきりしている。腹部は白色で、ザラザラしている。前足には水かきはないが、後ろ足には水かきが発達していて、泳ぎのうまいカエルである。

生息地はオーストラリア東部の森林地帯にある湿った土地である。主に昼間活動し、木登りもする。池やダムや小川などの水場の端などにいることもある。土地の環境にあわせて、体色を変化させることができ、緑色の体色は、水場での鳥やヘビなどの天敵に対するカモフラージュになる。
主なエサは昆虫であり、キンスジアメガエルはベトベトした舌を使って、昆虫をすばやく捕食する。野外では、静かに座りながら辛抱強く、エサが通り過ぎるのを待ち伏せする。また、共食いをしたり、オタマジャクシを食べてしまうこともあるようだ。

オーストラリアにおけるキンスジアメガエルの個体数は少なくなっている。その原因はいろいろある。

@生息地の破壊。
建物や道路がつくられることによって、生息地の環境が破壊される。カエルは、皮膚呼吸をするために環境の変化の影響を受けやすい。そのため、水の汚染もこのカエルの減少のひとつの原因である。

A外来種の移入による生態系の破壊
モスキートフィッシュなどの外来種が移入されて、キンスジアメガエルが食べられてしまっている。そうすると、もともとあった生態系が破壊されてしまう。

Bオゾン層の減少
オゾン層が減ることによって、紫外線の量が増えることはカエルに悪影響を及ぼす。

そのほかにもキンスジアメガエルの減少には様々な原因があるようだ。

春になると、たくさんのオスが水場に集まり、メスをひきつけるために鳴き声をあげる。メスは一度の産卵で3000個以上の卵を産卵する。卵はゼリー状の袋に入っていて、しばらくすると袋は破れて、卵は水底に沈んでいく。卵は2、3日で孵化してオタマジャクシになる。成体のキンスジアメガエルは何でも食べるのだが、オタマジャクシは主に水中のバクテリアや藻類を食べて成長していく。2ヶ月くらいで変態を終えて小ガエルになる。

ギュンターコスタリカアマガエル クツワアメガエル



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