カエル動画図鑑


カジカガエル




和名:カジカガエル
学名:Buergeria buergeri
英名:Kajika frog
分布:日本
全長:70mm
えさ:昆虫、節足動物

体色は茶褐色や灰褐色であり、緑色になることはない。背中の皮膚はザラザラしており、まだら模様になっている。このまだら模様は、岩の上にいるときなどに隠蔽色の役割を果たす。頭部の目と目の間に、「T字型」の模様が入るのが特徴的だ。手足の先端の吸盤は発達していて、また水かきもよく張っている。発達した吸盤や水かきがあるおかげで、カジカガエルは流れのはやい渓流にも適応することができる。

カジカガエルは本州、九州、四国に分布する。平野や山地に流れる河川や、森林の渓流に生息している。

繁殖の時期は四月から八月である。オスは渓流の岩の上になわばりをつくって、メスをひきつけるために鳴き声をあげる。この鳴き声は鹿の鳴き声にたとえられ、「河鹿(カジカ)」という漢字があてられる。メスは渓流にもぐって、岩の下などに卵の塊を産卵する。この卵の塊には数百個の卵が入っているようだ。オタマジャクシは流れの速い渓流に適応するために、流線型の体つきをしている。また、大きな口をもっており、流水で流されないように岩にくっつく。オタマジャクシは岩や石に付着している藻類を食べて成長していく。

類似種


ツチガエルと似ているが、本種は背中にイボがない。また、鳴き声が全然違っている。

豆知識


カジカガエルは鳴き声が有名なカエルである。書物や詩歌にも、その鳴き声がよく取り上げられてきた。江戸時代からカジカガエルの飼育は行われているようだ。飼育用のケージ、「河鹿籠」もある。
本種の学名は、シーボルトの助手として来日した薬学者のビュルゲル氏の名前にちなんでいる。

動画について


カジカガエルの動画は、にゃんたさんのご協力により掲載させていただきました。

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