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カエルのジャンプ力の秘密
カエルはほかの生物と比較したときに、一般的に高いジャンプ力で知られている。
(一生をすべて水の中で過ごすカエルも、世界にはいる。そういうカエルには、地上を高くジャンプするような能力とは無縁である。)
でも、いったい、カエルのジャンプ力というのはどういう意味があって、与えられている能力なのであろうか? このことについて考えてみたいと思う。
まず、カエルにはほかの生物と戦うときに、有効になる武器がほとんどないということだ。
カエルにとっては、死に物狂いで戦うよりも、「逃げるが勝ち」なのであり、逃げ足の速さがカエルにとっては死活問題になってくる。
そのため、カエルの体というのは、逃げるスピードを最大限にアップできるような構造になっている。
そして、逃げる際には、カエルはジャンプすることを非常に重要視している。(田んぼなどでカエルを捕まえるときに、バタバタと四足で転げながら逃げられたという経験をもっているひとはあまりいないだろう。ぴょん、ぴょん、ぴょんと飛び跳ねながら逃げられたはずである。)
カエルのジャンプ力にはいくつかの秘密が隠されている。
ひとつは、「後ろ足の長さ」である。
そしてもうひとつ、カエルの足の間には水かきがある。この水かきは水泳をするためのものであると同時に、ジャンプをするときの踏み切りを強くするのにも役立っている。
あと、付け加えておくとすれば、カエルの頭部というのは軽量化されているということ。
人間の体を例にすると、人間の頭は他の体の各部位と比較するとやたらと重くなっているが、カエルの場合は、頭が軽いのである。
これらの要因が合わさって、カエルは高くジャンプをすることができるのだ。