カエル動画図鑑


イエアメガエル




和名:イエアメガエル(イエアマガエル、ホワイトアマガエル)
学名:Litoria caerulea
英名:White's Tree Frog
分布:オーストラリア、ニューギニア
全長:100mm
えさ:ゴキブリ、クモ、コオロギ、蛾、バッタ

イエアメガエルには、ホワイトアマガエルという別名があるが、これは「体色が白いから」ではない。発見者の名前から、そのような名前が名づけられたのである。イエアメガエルはやわらかい皮膚をもっており、体色を天敵に対するカモフラージュのために変化させることができる。主な体色は、明るい緑や濃い緑色、褐色などである。メスはオスよりもやや大きい。オスには鳴のうがあり、そのあたりは灰色になっている。メスののどは白い。手足には吸盤があり、モノにくっつくことができる。また、手足の水かきはよく発達している。

また、乾燥した地域に適応するために、皮膚からロウのような成分を分泌する。この成分は体の中の水分を保つのに役立つ。イエアメガエルは樹上性のために、木の枝や葉っぱなどにくっついている。ガラス窓などにもくっつくことができる。雨が集まる葉っぱの上や、木の幹の裂け目など、雨水が集まる場所にイエアメガエルは集まる。オーストラリアでは、夏の暑い時期に、家の中の台所の流しの中や、トイレ、配水管の中などに、このカエルを発見することもあるようだ。人間をあまり恐れないカエルなのである。イエアメガエルは皮膚から水分が蒸発する量を調節したり、体内の温度を調節することができるといわれている。こういった能力によってさまざまな環境に適応することができるのであろう。夜行性であり、昼間は寝ていて、夜になるとエサを食べるためにあらわれる。食欲も旺盛で、口に合うものなら何でも食べる。

繁殖の時期は夏の雨季の季節である。湿った場所ならどこでも繁殖が出来、配水管や、貯水槽などでも繁殖が行なわれる。抱接の間は、オスは婚姻瘤の発達した手でメスを抱く。抱接は数日の間、続けられるようだ。メスが産卵する一塊の卵には、150個以上の卵が含まれている。卵が受精されると、卵は水の底に沈んでいく。卵の孵化は一日ほどで完了する。孵化したオタマジャクシは一ヶ月ほどで変態する。

飼育情報


・大きめで高さのあるビバリウムを用意する。
・樹上性のカエルなので、木登りをするための枝をビバリウムの中に設置するとよい。
・床材の選定にも注意が必要。カエルが間違って床材を飲み込んでしまわないようにするためである。

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