カエル動画図鑑


ヒョウガエル




和名:ヒョウガエル(ヒョウモンガエル)
学名:Rana pipiens
英名:Leopard Frog
分布:カナダ、アメリカ合衆国
全長:11cm
えさ:カブトムシ、アリ、ミミズ、小さなカエル

ヒョウガエルの名前は、背中と足を飾るヒョウのような模様からきている。体色は緑色、赤銅色、ブロンズ色のうちのどれかであり、黒色の楕円形の斑紋がたくさんついている。メスはオスよりもわずかに体のサイズが大きい。オスには鳴のうと婚姻瘤がある。

北米ではかつて、ヒョウガエルは最も数が多かったカエルであった。北米では解剖に使われたり、カエルの足の肉が食用として食べられたりもした。しかし、1970年代の初め頃から、このカエルは数が減り始めた。個体数の減少の原因には、環境汚染や森林破壊、酸性雨などが考えられる。

生息地は池や沼の近くである。ごくたまに、草原やゴルフ場などでも見られる。ヒョウガエルが好む場所は、水生植物が繁茂したゆっくりと流れる小川などである。また、寒い環境にも適応し、標高3000メートル級の山にもいる。

ヒョウガエルは繁殖の時期以外は群れを作る習性をもっていない。また、オスが縄張りを作るのは、繁殖の時期に限られる。昼夜を問わず活動的であり、エサを探すのは主に昼間だ。冬は池の周りにある泥の中で越冬する。ヒョウガエルの皮膚には毒が無いので、天敵から身を守るために、水中にすばやく飛び込んだりする。また、このカエルの体色は植物に似ているために、植物のある環境に溶け込んで、天敵に気づかれずに済むということもあるようだ。

繁殖の時期は3月から6月。オスは池の周りに集まって、鳴き声をあげてメスを呼ぶ。メスを呼び寄せると、オスはメスの体に婚姻瘤を使ってしがみつく。このとき、オスが間違えて別のオスの体にしがみつくこともある。そういう場合は、しがみつかれた方のオスが「解除音」の鳴き声を発して、自分がメスではないことを相手に知らせる。無事にオスとメスで抱接が行なわれると、メスが産卵した卵にオスは受精をする。メスは一度の産卵で1000個以上の卵が入った卵の塊を産卵する。オタマジャクシは、水中にある藻や珪藻などを食べて成長していく。変態後、ヒョウガエルが完全に成熟するのには1年から3年の時間がかかる。

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