カエル動画図鑑


ヒロクチミズタメガエル


和名:ヒロクチミズタメガエル
学名:Cyclorana novaehollandiae
英名:New Holland Frog
分布:オーストラリア
全長:100mm
えさ:シロアリ、ミミズ、コオロギ

ヒロクチミズタメガエルは、大きな頭部と幅の広い口を持っている。体色にはいろいろあり、全体の色は暗褐色、灰色などである。背中には黒のまだら模様がある。腹部は白いが、のどのあたりには褐色の斑点がついている。吻の先端から目の後ろまで褐色の線が走っている。四肢は強力である。前足には水かきはないが、後ろ足には水かきがある。目の後ろにある鼓膜ははっきりとしている。

ヒロクチミズタメガエルは、開けた森や草原の近くの水辺にいる。乾季には地面に穴を掘って地下で夏眠をする。雨が降る季節になると、このカエルは繁殖のために穴から出てくる。夜行性のため、昼間は岩の下や木陰などに隠れている。雨季は短いために、ヒロクチミズタメガエルはすばやく繁殖をすませて、また夏眠してしまう。

繁殖の時期は雨季の季節である。メスは浅い水溜りに1000個ほどの卵を産む。メスは一度の産卵で、すべての卵を産んでしまうのである。一年に一度しか、繁殖をしないというのがこのカエルの繁殖の特徴であろう。孵化したオタマジャクシは早く成長する。繁殖の後は、ヒロクチミズタメガエルは大量のエサを体に蓄積していく。地下での夏眠に備えるためである。膀胱の中に水分をためることも出来るので、穴の中にいるときも湿度を保つことが可能である。夏眠の際は、まゆを作って自分の体を地中で保護する。まゆの中にいることで、代謝率が下がる。すると、限りのあるエサと水分だけで、地中で暮らすことができる。

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