カエル動画図鑑


ヒイロフキヤガエル




和名:ヒイロフキヤガエル
学名:Phyllobates bicolor
英名:Two-toned Poison Dart Frog
分布:コロンビア
全長:38mm
えさ:アリ、シロアリ、カブトムシ

ヒイロフキヤガエルの体色は明るい黄色で、後ろ足に黒い斑点がたくさんついている。体色が明るくて目立つのは、このカエルが猛毒をもっていることを意味している。また、天敵に毒をもっていることを警告する意味合いもある。この毒は皮膚に備わっている特別な腺によってつくられる。人間にも害のある毒であり、人間がこの毒にかかると、筋肉の麻痺や、最悪の場合、毒によって死亡することもある。コロンビアの先住民はこの毒を矢の先につけて、狩猟をしていた。この毒は矢として用いることで、大型動物を狩猟するのに効果的だったのだ。また、医療の分野でも、この毒は研究者の間で注目されている。

ヒイロフキヤガエルは熱帯雨林にある小川の近くの林床に生息している。熱帯雨林の湿っていて蒸し暑い環境がこのカエルに適している。昼行性であり、食欲旺盛なカエルである。べとべとしていて、伸縮自在の舌を使って獲物をつかまえる。

繁殖が行なわれるのは雨季の間である。何日かの間、オスはメスを呼ぶために葉っぱの上で鳴き声をあげる。メスをめぐるオス同士の争いもある。産卵は葉っぱの上や、岩の下などの湿った場所で行なわれる。メスは一度の産卵で30個ほどの卵を産む。卵はゼリー状のモノで覆われていて、それは卵の湿度を保つ役割を果たす。卵が孵化するまでは、親カエルは卵の面倒をみる。オタマジャクシは共食いをするので、メスがオタマジャクシに未受精卵を与えて共食いを防ぐ。オタマジャクシが変態するまでの期間は3週間ほどである。

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