カエル動画図鑑


ヘルメットガエル




和名:ヘルメットガエル
学名:Caudiverbera caudiverbera
英名:Helmeted water toad
分布:アルゼンチン、チリ
全長:15cm
えさ:魚類、水生昆虫、カエル、鳥類など

ヘルメットガエルはかなり大きなカエルである。体つきはがっしりとしていて、吻は丸く、頭部は大きい。目は小さくて、外側に向いている。瞳孔は垂直。こう彩はブロンズ色をしている。鼓膜は大きくてよく目立つ。皮膚はなめらかである。前足は短く、水かきはないが、後ろ足は水かきが発達している。体色は茶色であり、不規則な模様がついている。腹部は灰色がかった白色。繁殖の時期にはオスの前足に婚姻瘤が発達する。

南米のチリの低地に分布するカエルである。昼夜を問わず活動的なカエルである。水生のカエルで湖や池に生息しており、水場から地上に上陸することはほとんどない。捕食者に対しても、ひるむことなく向かっていく攻撃的なカエルである。襲われると体を膨らませ、口を大きく開けて敵を威嚇する。食欲も旺盛で、主に水の中に棲む昆虫の幼虫や魚類、カエル、小さな鳥などを食べる。

繁殖の時期は秋である。オスは水深の浅い水場からメスをひきつけるために鳴き声をあげる。鳴き声はとても大きい。繁殖地に選ばれるのは、水底が泥だらけで、植物がたくさん生えている水場である。抱接は胸抱型。メスは水場に卵の塊を産卵する。卵は20日ほどで孵化してオタマジャクシになる。オタマジャクシは15センチほどの大きさにまで成長する。(上にある動画はヘルメットガエルのオタマジャクシの映像である。)小ガエルに変態するまでには2年ほどの期間がかかるようだ。

豆知識


ヘルメットガエルは食用のために捕獲されることが多い。そのため、個体数は減少している。

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