カエル動画図鑑


ハモンドスキアシガエル


和名:ハモンドスキアシガエル
学名:Spea hammondii
英名:Western Spadefoot
分布:アメリカ合衆国の南西部
全長:65mm
えさ:ミミズ、蛾

背中の色は緑色か灰色であり、オレンジ色や緑色の斑紋がついていることがある。腹部は白っぽい色をしている。比較的、なめらかな皮膚をもつ。目は金色で瞳孔は垂直。後ろ足には黒色の穴を掘るための鋤(スキ)がついている。

ハモンドスキアシガエルが好む生息地は、草原や低木の茂み、森林地帯などである。穴を掘る習性をもつカエルなので、柔らかい土壌の土地に多く生息するようだ。このカエルが掘った穴の中は湿気があって涼しく、地上がものすごく暑い季節であっても、地下であれば快適に過ごせる。夜行性のカエルであり、活動するのは雨季に限られる。ほぼ地上性のカエルで、水の中に入るのは繁殖のときに限られる。地域に生息するほかのヒキガエルと比較すると、皮膚からはあまり強い毒を分泌しない。けれども、手で触れるときには注意が必要だ。ハモンドスキアシガエルの皮膚の分泌物はピーナッツバターのような臭いがして、触った人間がくしゃみを催すこともあるという。

繁殖の時期は一月から五月であり、大雨が降ったあとに行われる。オスは群れをつくりながら、メスをひきつけるために鳴き声をあげる。メスは水中に卵を産み、その卵は水生植物や有機堆積物にくっつけられる。卵が孵化するスピードはとてもはやく、1日から遅くとも1週間で孵化してしまう。その後、気温やエサの状況にもよるが、オタマジャクシが変態を終えて小ガエルになるのには3ヶ月ほどかかる。

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