カエル動画図鑑


ハイイロアマガエル




和名:ハイイロアマガエル
学名:Hyla versicolor
英名:Gray Treefrog
分布:アメリカ合衆国、カナダ
全長:60mm
えさ:ダニ、クモ、ザトウムシ、アブラムシ、カタツムリ

体色は、カエルがいる環境によって変化する。また、季節や湿度などの環境要因によっても変化がみられる。主な色は、茶色や緑色などである。繁殖期に緑色になることが多いようだ。また、背中全体に暗色の斑紋がついている。たいていのカエルよりも背中にはイボがあってザラザラしている。だが、ヒキガエルと比べると、それほどではない。腹部は滑らかである。足の吸盤は大きく、この吸盤を用いて木の皮や電柱などにへばりつく。

ハイイロアマガエルが生息地にしているのは、沼地や池や湖、農業用の植林地や森林など様々である。冬季に、このカエルは丸太や木の根、落ち葉の下などで冬眠をする。夜行性のカエルであり、樹上で狩りをする。ハイイロアマガエルの天敵は、鳥やヘビなどである。天敵から逃れるために樹上を中心に生活しており、また、夜行性であることも天敵の注意をそらすために効果的であるようだ。繁殖の時期以外はほとんど木から離れることはない。

繁殖のためのオスの合唱は四月ごろ始まる。暖かくて、空が曇った晩にカエルたちは一斉に鳴き声をあげてメスをひきつける。気温が低くなるとオスの鳴き声も一時的におさまるが、通常は何週間もオスたちは鳴き声をあげ続ける。メスはオスの鳴き声の大きさと、頻度によって、抱接をするかどうか決めるようだ。メスは数十個の卵を水場に産卵する。水中の温度にもよるが、卵は一週間ほどで孵化してオタマジャクシになる。オタマジャクシの時期には、水中の藻類を食べて成長していく。この時期に、トラフサンショウウオの幼生によって食べられてしまうこともある。オタマジャクシは二ヶ月ほどで変態を終えて小ガエルになる。小ガエルの大きさは15mmほど。

類似種


類似種にはコープハイイロアマガエルがいるが、二種類のカエルを明確に見分けるのは難しい。区別する唯一の方法は鳴き声に注目することだ。ハイイロアマガエルの鳴き声のほうが、コープハイイロアマガエルの鳴き声よりも音楽的であるといわれている。

ニホンアマガエル ハイチオオアマガエル



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