カエル動画図鑑


ヨーロッパスズガエル




和名:ヨーロッパスズガエル
学名:Bombina bombina
英名:Fire-Bellied Toad
分布:ヨーロッパ全域
全長:55mm
えさ:昆虫

背中の色は灰色や緑色。腹部は赤色やオレンジ色であり、大きな黒色の斑点が入る。足の内側には小さな明るい色の斑点が散らばる。瞳孔の形は三角形である。オスとメスには外観上の違いが少しだけみられる。オスの頭部はメスのそれよりもわずかに大きい。また、繁殖期にはオスの前足に婚姻瘤が発達する。本種はキバラスズガエルと分布している地域が重なることがある。そうした場合、両種の交雑も行われるようだ。

ヨーロッパスズガエルはヨーロッパの中、東部に分布する。大草原地帯や低木林地、湿地帯などを生息地にしている。水生のカエルであり、常に水場を必要とする。このカエルは九月から三月までの間、冬眠をする。水場や陸地の泥の中で冬眠を行う。

繁殖の時期は初夏から秋の初め頃までである。オスは水場の水面に浮かびながらメスをひきつけるために鳴き声をあげる。オスは水中から鳴き声をあげることも可能であるようだ。メスは一度の産卵で100個以上の卵を産む。孵化したオタマジャクシは水中の藻類や高等植物を食べて成長していく。変態したばかりの小ガエルのエサは、昆虫である。成長するにつれて、捕食できる昆虫の種類も増えていく。

豆知識


ヨーロッパスズガエルは、天敵に襲われると、腹部をみせて防御の姿勢をとる。これはチョウセンスズガエルにも同様に見られるものである。

スズガエル



HOME > スズガエル科 > ヨーロッパスズガエル
inserted by FC2 system