カエル動画図鑑


ヨーロッパヒキガエル




和名:ヨーロッパヒキガエル
学名:Bufo bufo
英名:European Common Toad
分布:ヨーロッパ
全長:20cm
えさ:コオロギ、アリ、ミミズ、毛虫

ヨーロッパヒキガエルは、ヨーロッパでは最も大きいカエルである。背中の色は灰色か茶色、もしくはオリーブ色をしている。ごつごつとしたイボで体全体が覆われている。体の色はヨーロッパヒキガエルの生息地の土壌の色によって変化する。このカエルはありとあらゆるところにいるが、湿った場所でよく発見される。変わった場所では、民家の植木鉢の下などにも生息していたりもする。また、ひとつの場所で何時間もじっとして動かないのも特徴である。

夜行性であり、じめじめした気候のときに最も活動的になる。日中は木や石の下などに、浅い穴を掘ってそこにじっとしている。脱皮をすることも多く、脱皮した皮を自分で食べてしまう。秋には、泥の中に入り冬眠をする。冬眠しているときは、地上から、30センチほどの地下にいるようだ。10月ころから冬眠を始めて、春になると繁殖のために移動する。繁殖の時期以外は、単独で行動することを好むカエルである。地上で生活しているが、繁殖の時期はメスは池や水溜りに行って、水生植物の中に卵を産む。オスはメスの背中にまたがって、抱接を行なう。オスは前足に婚姻瘤を持っているので、抱接の際にガッシリとメスを抱くことができる。また、メスをめぐって、オス同士で争いが繰り広げられる。小さなカエルのオスは、大きなカエルのオスに追い払われてしまう。体の大きさで、メスはオスを選んでいるのだ。メスは卵を一回の産卵で3000個以上産むといわれている。オタマジャクシは10日ほどで孵化し、2、3ヶ月ほどで変態する。(オタマジャクシの皮膚には毒があって、通常、あまり魚には食べられることは無いようだ。)

ヨーロッパヒキガエルは天敵に対して二つの防御方法をもっている。ひとつは、皮膚から毒を分泌することである。もうひとつは、普段よりも体を大きくすることで天敵が食べようとするのを阻止する方法だ。天敵に対して足を広げたり、肺の中に空気を入れたりなどして、体を大きくみせるのである。

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