カエル動画図鑑


アイフィンガーガエル


和名:アイフィンガーガエル(ホネナガキガエル)
学名:Chirixalus eiffingeri
英名:Eiffinger's Tree Frog
分布:日本、台湾
全長:40mm
えさ:昆虫、節足動物

体色は灰色や灰褐色。背中に不明瞭な暗色の斑紋がつくことがある。鼻から背中の方向に筋が走る。この特徴によって、同地域に分布するリュウキュウカジカガエルと識別が可能である。手足の吸盤はよく発達しており、樹上生活に適応している。

アイフィンガーガエルは沖縄県の石垣島や西表島に分布する。生息地は海岸から山地の森林などさまざまである。民家の庭にはえている樹木にいることもあるが、草むらなどの平地に出現することはない。

繁殖の時期は一年中だが、春から夏にかけてが一番多いようだ。メスは雨水がたまった樹洞や竹の切り株の中の内壁に産卵する。メスが一度の産卵で産む卵の数は数十個ほどである。一週間ほどで卵は孵化してオタマジャクシになり、樹洞の水中に落下していく。この樹洞のなかにはエサがないので、メスはオタマジャクシのエサとして無精卵をあたえる。(このように、メスの無精卵を食べるオタマジャクシはエッグフィーダーと呼ばれる。)オタマジャクシは成長のプロセスの中で、メスの尻をつついて、産卵をうながすような行動をとるようだ。オタマジャクシが変態して小ガエルになるまでには一ヶ月ほどかかる。

類似種


リュウキュウカジカガエルと似ているが、本種は後ろ足が短く、水かきがあまり発達していないなどの相違点がある。また、リュウキュウカジカガエルは地上にいることが多く、本種は樹上性のカエルである。

豆知識


本種の和名は、ドイツ人研究者のアイフィンガー氏にちなむ。

アマミアオガエル



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