カエル動画図鑑


チョウセンヤマアカガエル


和名:チョウセンヤマアカガエル
学名:Rana dybowskii
英名:Dybovsky's Frog
分布:日本、朝鮮半島、ロシア連邦
全長:85mm
えさ:昆虫、節足動物

体色は褐色や赤褐色や黄土色など。背中に暗色のまだら模様が入っている。手足は長く、体のサイズは中型である。鼓膜は大きくて、黒色をしている。吻の先端が丸くなっている。オスの腹部は白くなっており、一方、メスの腹部にはまだら模様が入ることがある。わき腹と足のももの部分の皮膚はなめらかである。後ろ足には水かきがある。目の瞳孔の向きは水平。オスは一対の鳴のうをもつ。繁殖期になると、雌雄ともに体色が明るい色に変化する。

チョウセンヤマアカガエルは日本国内では長崎県の対馬にのみ分布する。平地の田んぼや池などの近くや山地に生息している。本種は地上性の昆虫だけではなく、水中の無脊椎動物も捕食する。冬季には水中で冬眠をする。冬眠の期間は地域によって異なるようだ。

繁殖の時期は2月から4月である。繁殖地には湿地帯や水田などにある水溜りが選ばれる。ツシマアカガエルと繁殖の時期や繁殖地が同じ場合がある。抱接は胸抱型。メスは1000個ほどの卵を産卵する。オタマジャクシの主なエサは藻類や有機堆積物などであり、オタマジャクシはメスが産卵した卵を食べてしまうこともある。オタマジャクシが変態して小ガエルになるのは6月から7月である。成体になるまでは2、3年かかる。寿命は約5年である。

類似種


エゾアカガエル
ツシマアカガエル
ヤマアカガエル

豆知識


本種の学名はポーランド人の生物学者、ディボウスキーに由来する。

ダルマチアアカガエル ツシマアカガエル



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