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カエルの種類
地上性のカエル
このページでは地上を主な生活場所にするカエルの飼育法を解説する。地上性のカエルの場合、ペットで流通しているカエルの中でも、かなり大型のカエルがいる。また、一口に地上性といっても、乾燥した環境を好むカエルもいれば、湿度を好むカエルもいる。このページではすべてを網羅することはできない。カエル飼育においては、自然下のカエルの生態を知ると飼育の手がかりになるので、当サイトの個々のカエルの解説も参考にしていただけたらと思う。
飼育ケージについて
自然下で地上性のカエルはあまり移動しない性質のものが多い。普段は物陰などに隠れている。えさを探すときも積極的に動き回ることはあまりなく、じっと座って獲物が通り過ぎるのをひたすら待つような生活を送っている。
そのため、飼育の際には大きな飼育ケージを必要としない。ジャンプをすることも少ないので、ケージの高さにはあまり考慮しなくてよい。平らなタイプの飼育ケージがよく使われる。背の低い、らんちゅう水槽と呼ばれる水槽も使い勝手がよい。
らんちゅう水槽の一覧
らんちゅうとは金魚の一種である。らんちゅう水槽はこの金魚を飼育するためのものであるが、地上性のカエルを飼育する際にも十分に使用できるものである。
また、爬虫類・両生類飼育用の専用ケージも販売されている。専用ケージだと、ケージの前面がスライド式の扉になっているので、餌をやったり、掃除をするのが簡単にできる。
両生類ケージの一覧
乾燥を好むタイプのカエルの場合、専用ケージの側面を網に変えられるタイプのものだと、湿度の調整がしやすく便利である。
脱走をする恐れはあまりないが、それでも飼育ケージの上面には金網などを用いてフタをするとよい。通気性を考慮すると、金網でフタをするのが一番である。
床材
地上性のカエルのうち、湿度のある環境を好むタイプのカエルの場合、床材には腐葉土や黒土、ヤシガラなどをミックスしたものを用いる。ミズゴケや枯れ葉などで全体を覆うとよい。森林の林床を飼育ケージ内で再現するイメージである。
乾燥した環境を好むタイプのカエルの場合は、床材に水はけのよいものを用いる。具体的には鹿沼土や赤玉土など。ケージの一部分に水分を含んだミズゴケのあるエリアをつくっておくと、乾燥しすぎの状態になった際に、カエルが水分の調整を自分で行なうことができる。
飼育ケージ内のレイアウト
ケージの中には流木やシェルターを入れて、カエルの隠れ家をつくる必要がある。夜行性のカエルの場合、昼間はシェルターの中に隠れて過ごすことが多い。また、湿度に強いタイプの観葉植物をケージ内に入れて隠れ家にすることも可能である。
照明
地上性のカエルには、照明はなくても構わない。ただ、観賞用のために熱帯魚飼育用の蛍光灯を使うこともできる。また、植物を飼育ケージ内に入れた場合には照明は必要になってくるだろう。
温度
カエルの種類にもよるが、目安としてケージ内の温度は22度から27度に設定するとよい。飼育ケージの底面にシートヒーターを敷いたり、室内温室を使ってケージ全体を暖めることもできる。
水場
夜行性のカエルの場合、夜間に水場に入ることが多い。あまり水浴びをしない種類のカエルもいるが、それでも小さな水入れをケージ内に入れておく必要がある。カエルがおぼれないように水深を浅めにしておくとよい。
湿度
飼育ケージ内の湿度の調整は霧吹きを使って行なう。地上性のニンニクガエルやサンバガエルなどは湿度をあまり必要としないため、霧吹きを頻繁に行なう必要はない。反対に、多湿を好む種類のカエルなら、霧吹きの回数を多くしてやるとよい。とくに、冬季は空気が乾燥するので、湿度の管理には注意が必要である。
エサ
地上性のカエルで大型の種類の場合、エサのサイズも大きくなる。大型のカエル(アフリカウシガエルなど)であれば、ピンクマウスを与えることもできる。一般的に主なエサはコオロギやミールワームになるだろう。小型のカエルなら、ショウジョウバエもよいエサになる。
注意したいのは、カエルがたくさんエサを食べるからといって、エサを与えすぎてしまうことである。
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