カエル動画図鑑


地中性のカエル


このページでは地面にもぐって地中生活をするカエルの飼育法を紹介する。世界には草原や砂漠などの乾燥した場所で、一年中雨がほとんど降らず、地面の下にずっともぐっているカエルがいる。また、森林内でもパグガエルのように林床の地面にもぐるカエルがいる。地中性のカエルには珍妙でユーモラスな姿をしたカエルが多いのも特徴的であり、ペットのカエルとしては人気の高いグループであろう。



飼育ケージについて


地面にもぐる性質をもっているカエルを飼育する場合、ケージは深さのあるものがよい。最適なのは中型以上のプラケースである。

プラケースの一覧

床材


床材をどのように敷くかについては、飼育するカエルの種類によって異なってくる。砂地に生息するセスジスナガエルアメフクラガエルの場合、乾燥した黒土をケージの半分くらいまで敷く。このとき、床材の表面は乾いた状態にしておき、最下層部は湿らせておくとよい。地面の中で、カエルに好きな湿度の場所を選択させるためである。

森林に生息するパグガエルやジムグリガエルの場合、床材には腐葉土や湿った黒土を入れる。この際も、床材の最下層部は湿らせておくのに変わりはない。

※地中性のカエルの飼育する上で一番難しいのはこの床材の選択のようだ。とくに、「土をどのくらい湿らせたらいいのか?」という点で悩む場合が多いようである。上にあげたのは一例である。実際に飼育する際には、ペットショップの店員さんなどのアドバイスを受けたほうがいいだろう。

飼育ケージ内のレイアウト


シェルターや流木は入れないほうがよい。カエルにとって邪魔になるケースもある。

照明


カエルが地中に潜っている時間が長いので、照明は必要ない。観賞用として照明を設置するときは、熱帯魚飼育用の蛍光灯が使える。

温度


特殊な環境に生息するカエルをのぞいて、飼育ケージ内の温度は23度から26度付近に設定するとよい。シートヒーターを飼育ケージの側面に貼るか、室内温室を使って飼育ケージ全体を暖める方法がある。温度の調整がしやすいのは室内温室のほうである。シートヒーターの場合、ケージ内の土を暖めすぎてしまうこともあるので注意すること。温度計を床材に入れて温度の確認をとるようにすれば安心である。

水場


地中性のカエルの中には泳げない種類もいる。そうしたカエルを飼育する際に、ケージ内に水場を設置してしまうと、カエルが溺れてしまうこともある。霧吹きでケージ内に水をやるだけでよい。

湿度


ケージ内の湿度の調整は霧吹きと床材へのさし水で行なう。

エサ


地中性のカエルは小さな昆虫、とくにコオロギが主食になる。体格にくらべると口が小さい種類のカエルが多い。そのため、大きなエサは食べられないのである。また、種類によっては、シロアリやアリを食べることもある。



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