カエル動画図鑑


アメリカヒキガエル




和名:アメリカヒキガエル
学名:Bufo americanus
英名:American Toad
分布:アメリカ合衆国、カナダ
全長:オス、7.5cm、メス、10cm
えさ:カタツムリ、カブトムシ、ナメクジ、ミミズ、アリ、ハチ、コオロギ

北米でもっとも普及しているヒキガエルである。体色はたいてい茶褐色。皮膚の色は温度や湿度によって変化する。腹部は白色か黄色である。足は短く、体つきはがっちりしている。体の全体についているイボはとても目立つ。イボの色は赤色か黄色。イボのついた皮膚からは毒が分泌され、この毒は天敵に対して防御の効果がある。皮膚の毒は飲み込んだり、目に入ったりすると大変、危険である。(人間にも有毒なので、このカエルに触れたあとはよく手を洗ったほうがいい。)しかし、天敵の中にはガータースネークのような、この毒が効かない動物もいる。そのようなヘビから身を守るために、アメリカヒキガエルは肺の中に空気をいっぱい吸い込んで体をふくらませて、ヘビによって飲み込まれないようにする。また、動かないことで死んだフリ(擬死)もする。オスとメスは、見た目の違いがわりとはっきりしている。まず、オスは喉のあたりが黒っぽいが、メスは白色である。また、メスのほうがオスよりも体のサイズが大きい。(見た目について補足しておくと、アメリカヒキガエルはナンブヒキガエルと間違えられることが多いようだ。)

アメリカヒキガエルは、ありとあらゆる場所を生息地にしている。森林や農村地帯や牧草地、民家の庭など、さまざまである。夜行性のカエルであり、天候が暖かく、湿気のあるときに一番活発になる。繁殖の時期以外は群れをつくらない。昼間は、岩や丸太、落ち葉の下などに隠れている。寒い地方に住むアメリカヒキガエルは冬の間は冬眠をする。後ろ足を使って地面に穴を掘って冬眠するのである。

繁殖が始まるのは三月か四月。オスは池や湖や小川などの繁殖地に集まる。そして、繁殖にふさわしい場所をみつけると、メスをひきつけるために鳴き声をあげる。メスは「どのオスとつがうか?」というのを、オスの鳴き声によって判断する。抱接が行われたあとに、メスは4000個以上の卵を産卵する。水温にもよるが、2週間ほどで卵は孵化してオタマジャクシになる。オタマジャクシは群れをつくって成長していく。小ガエルまでの変態に要する期間は2ヶ月ほどである。完全に成体のカエルにまで成長するのには、3年はかかるようだ。

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